米沢恒武館インスタグラム  米沢恒武館facebook
三條かの記念館 NEWS 一覧    米沢恒武館 NEWS 一覧   
 

三條かの記念館 NEWS

2023年07月10日

山形大学工学部「青春」の詩碑

山形新聞(6/14)の「やましんサロン」に読者から山形大学工学部のキャンパスにある「青春」の詩碑について投稿がありましたので改めて紹介します。

福島市のH氏は米沢市内の観光で山形大学旧校舎を訪れました。庭には詩碑があり、その石に刻まれた詩はH氏が大好きなサミュエル・ウルマンが作った「青春」であったことに感動されたようです。

三條かの記念館から南進して600メートル先に山形大学工学部があります。大学の正面には旧米沢高等工業学校の本館があり、国の重要文化財となっています。ルネッサンス様式の木造2階建てで明治43年に全国7番目の高等工業学校として開設されました。  
旧校舎前の庭の一角に 岡田 義夫 氏の翻訳したサミュエル・ウルマンの詩”Youth”の詩碑があります。
詩文の左下に翻訳者・岡田 義夫 氏、右下に元学長・森平 三郎 氏 の肖像レリーフが施されています。

ドイツ生まれのアメリカの実業家・サミュエル・ウルマン(1840~1924)が自費出版した詩集の中で、”Youth” だけが有名となって、これまで多くの方が修正加筆して現在の詩文となりました。

終戦の年に発刊されたReader’s Digest(1945年12月号)に “How to stay young” という題でこの詩が掲載され日本にも紹介されました。この月刊誌でウルマンの詩に出会った当時山形大学工学部講師の 岡田 義雄 氏が「青春」という題で邦訳し、当時学長だった 森平 三郎 氏が邦訳された詩「青春」を新聞に投稿して世間に広めたのでした。

【参考資料】「青春の詩」(一般社団法人・米沢工業会 発刊)・・・富川 義朗 氏(山形大学工学部 名誉教授)より提供していただきました。